菊次郎の夏

「菊次郎の夏」を見た。たけし映画をしっかりと見たのはこれが初めてだ。しかし、僕はたけし映画に対するある漠然とした、ノスタルジーにも似た感情を持っていた。というのも、確か小学生の時分であったろう、そのころは年末年始になると、「ニューイヤーシ…

ご挨拶

何が正しいのかどう存在すべきかなんて誰にもわからない。ただ、そこから逃げて、矢面に立った人を馬鹿にするよりも、自分が正しくないかもしれないと分かっていながらも、かつそこにも甘えず、馬鹿にされる覚悟で自分のスタンスを表明している人が好きだ。…

味噌汁

実家に帰ると、猫が小さくなっていた。 心臓が大きくなっていた。 月の裏側は冬だと思う。 雪が降っているから。 サンドイッチを食べたり、味噌汁を飲んだりした、女の人生。 ラブホテルの屋上には、割れたコンクリートの隙間から、小さなユリが咲いていて、…

フジファブリック「茜色の夕日」と、一個しかない、生きるということ。

フジファブリックと初めて出会ったのは、小学生の時で、父が車の中でかけていた、「赤黄色の金木犀」や「若者のすべて」、そして「茜色の夕日」のミュージックビデオを見た時だった。その当時で、志村が死んで3,4年が経っていたが、はじめはそんなことを…

ブログをもういちどはっじめます。 Rainy Days Never Stays

高校2年生の時にこのブログをはじめました。短歌を始めて、学校の文芸部に入り、部誌に寄稿していたのですが、学校の外の世界の人にも自分の短歌を見てもらいたいと思い、ブログを作りました。そこから2年以上放置していて、また、短歌からも離れていたん…

あたらしい憲法のはなし

あたらしい憲法のはなし、電話ボックスで猫を飼う あたらしい憲法のはなし、考える前に電話する あたらしい憲法のはなし、あの音聞くと、黄色が見える あたらしい憲法のはなし、先っちょの方が尖ってる あたらしい憲法のはなし、小ちゃい血をかわいがる あた…

短歌八首

皮膚白きヘヴィー・スモーキン・バレリーナ海王星の色の血管 夜の海 魚の額に降る雪は水面にふれて 火の香り 水曜をひっくり返したような底 泳げないでゆく窒息の夢と haiirono sora ni mukatte ana wo horu ticatica hikaru machi ni sayonara げいじゅつが…